ドールハウスに残したい生活ターシャテューダーというアメリカの絵本作家がいるのだが、彼女の人形とそのド-ルハウスがすばらしい。人形がクリスマスを祝ったり、人形が人間に手紙を書いたりするという設定で人形をかざりつけ、人形の食卓にケーキを焼く。家具や調度もターシャ本人の家をモデルに正確に4分の1のスケールで作ってある。私が素晴らしいと思うのは、彼女がミニチュアにしたいと思う家に住み、人形に持たせたいと思う道具を使い、人形に着せたいと思う服を自分着ているということだ。 今の日本で、自分や自分の家や自分の生活を人形にしたい、ド-ルハウスにして残したいと思える人がいるだろうか? 私はいつの日にか、自分の人形を作りたい、この生活をド-ルハウスにしておきたい。と思えるように生活するのを目標にしたいと思うようになった。 アンティークド-ルの時代のヨーロッパのひとたち、ターシャの時代のアメリカ。その豊かさが今の日本にはないのだろうか? いつの日にか現代日本にぴったりの人形を作ってみたい。 |